フィリピンで「現実を見る」という体験
フィリピンの貧富の差
フィリピンは、貧富の差が非常にわかりやすい国です。
高級コンドミニアムや高級ゲーテッドコミュニティのすぐ近くに、貧困層の人たちが暮らすエリアが存在し、両者が混在するように街が形成されています。
ほんの少し移動するだけで、景色・匂い・音・人々の表情が一変する。
この「距離の近さ」こそが、フィリピンの貧富の差をより生々しく感じさせます。
数字やニュースではなく、日常の風景として存在している点が、この国の大きな特徴です。
その最たる場所がトンドやバセコを代表とするスラム街です。
スラムを見た感想
正直なところ、スラムを見学したからといって、自分に何か具体的な支援ができるわけではありません。
それでも、実際に現地を歩き、そこで暮らす人たちの生活を目の当たりにすると、確実に心に残るものがあります。
これまでスラムには数回行っていますが、毎回必ず考えさせられます。
特に初めて訪れたときの衝撃は大きく、「世界にはこういう現実がある」という事実を、強く突きつけられました。
自分の無力さを感じると同時に、自分がどれだけ恵まれた環境にいるのかを痛感しました。
この体験は、年齢や立場を問わず、誰にとっても何かしら刺さるものがあります。
中でも、多感な時期にある中高生や大学生には、ぜひ一度体験してほしいと感じています。
将来の価値観や人生観に、少なからず良い影響を与えるはずです。
スラムツアーの紹介と注意点
スラムツアーは、SMOKEY TOUR に申し込めば、誰でも参加できます。
特別な知識や経験は不要で、観光客や在住者でも問題ありません。
ツアーガイドはスラム出身の方で、内部の視点からリアルな話を聞くことができます。
また、ツアー代金の一部はスラムコミュニティのために使われており、
見学だけで終わらない仕組みになっています。
ツアー開始時には、必ずバランガイ(最小行政区)の長へ挨拶を行い、正式な了承を得てから入ります。
無断で立ち入るのではなく、地域と合意を取ったうえで実施される点は安心材料です。
注意点としては、道中にぬかるみや水たまりが多く、靴がかなり汚れます。
シューズカバーがあると非常に便利です。
PVC Waterproof Rain Shoe Cover | Lazada PH
場所によっては強い悪臭が漂うエリアもあります。
大金を持ち歩くのはおすすめしませんが、ジープニーやトライシクルを利用するため、小銭は必要です。
ツアーはすべて英語で進行され、写真撮影は一部禁止エリアを除き基本的に可能なはずですが、ツアーガイドへの確認をして下さい。
スラムツアー写真









日系NPOの紹介
フィリピンでは、スラムや貧困層を支援する日系のNPOが活動しています。
ここでは二つ紹介します。
いずれもスタディツアーを行っており、サポートを受けながらさまざまな体験ができる内容となっています。
NPO法人アクション
代表は横田宗さんで、教育や生活支援など幅広い活動を行っています。
最近では、山里亮太(南海キャンディーズ)が寄附をして建てた「赤メガネ食堂」の運営でも知られています。
ボランティアツアー・スタディツアー
NPO法人DAREDEMO HERO
代表の内田順子さんのもと、「セブの貧困層から未来のリーダーを育てる」という理念で、学習支援を中心とした活動を続けています。

スタディツアー

スラムツアーは、楽しい観光ではありません。
しかし、「知らないままでいる」よりも、「知ったうえで考える」きっかけを確実に与えてくれます。
フィリピンという国を、もう一段深く理解したい人にとって、強くおすすめできる体験です。
自分の人生を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

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